以下、記事内容
県内各地で健康マージャン教室を開いているNPO法人「健康麻将(マージャン)kaiやまなし」の代表理事を務める。「健康麻将の魅力を県民に周知し、山梨を日本一の『マージャン県』にしたい」と熱く語る。
福島県出身で、両親の影響で小学4年の時に初めてマージャンに触れた。「難しいルールの中で役を覚え、点数計算ができるようになっていくことがうれしく、はまった」といい、学校が休みの日に、親の友人家族と遊び感覚で楽しんでいた。
高校卒業後に上京し、結婚を機に山梨に移り住んだ。40歳を間近に控えた2017年、今後の人生について考え、「自分らしさを生かした社会貢献がしたい」と思うように。半年間ほど模索していたところ、「飲まない、吸わない、賭けない」をキャッチフレーズにした健康麻将に出会った。
健康麻将の理解を深めようと18年3月に富山県で行われた全国大会を視察。高齢者が真剣な表情で対局する姿を目にし、「遊び」の認識だったマージャンが「競技」という見方に変わった。「衝撃的だった。今見ている光景を山梨で普及したいと思った」
賛同者を募り、19年から教室を開校。NPO法人化した20年以降、参加者は増加傾向で、月に延べ約300人が訪れる盛況ぶり。「また来たいと思ってもらうことが大切。専門用語の使用を控え、分かりやすく説明することを心がけている」と説明する。
現在は活動拠点が甲府市のみであるため、県内の複数箇所に支部を設けることを検討している。今後は「県内の企業同士で競うマージャンリーグの開催や、プロ雀士を目指す子どもの育成などなまざまなことに取り組みたい」と笑顔を見せる。
<引用 山梨日日新聞 藤井駿伍>